「天海祐希さんが舞台中に脳梗塞で倒れ、代役が立った」という話を耳にしたことはありませんか?
実はこれは一部で広まった誤情報。
正しくは2013年に軽度の心筋梗塞と診断され、舞台を急きょ降板した出来事がありました。
その際、女優の宮沢りえさんが代役を務め、大きな注目を集めたのです。
この記事では、天海祐希さんの体調不良の真相、代役となった宮沢りえさんの奮闘、そして舞台「おのれナポレオン」の舞台裏について、わかりやすくまとめていきます。
「脳梗塞」ではなく「心筋梗塞」だった
まず最初に確認しておきたいのは、病名の正確さです。
一部のネット記事やブログで「脳梗塞」と表記されることがありますが、これは誤りです。
公式発表や当時の報道では一貫して「軽度の心筋梗塞」とされています。
心筋梗塞とは?
心臓の血管が詰まり、心臓の筋肉に酸素が行き渡らなくなる病気です。
天海さんの場合は軽度であったことが幸いし、大事には至りませんでした。
ファンの間では一時騒然となりましたが、治療と休養に専念したことで、その後も第一線で活躍を続けています。
舞台「おのれナポレオン」とは?
問題が起きたのは2013年5月、東京芸術劇場で上演されていた三谷幸喜さん作・演出の舞台『おのれナポレオン』でした。
豪華キャスト陣
主演は野田秀樹さん、そして天海祐希さんはナポレオンを監視する英国人アルヴィーヌ役を担当。
舞台ファンの間では「三谷幸喜×野田秀樹×天海祐希」という夢のコラボとして、大きな話題を集めていました。
天海祐希が降板した経緯
5月6日
舞台を終えた後に体調不良を訴え、診察の結果「軽度の心筋梗塞」と診断。
すぐに入院となりました。
5月8日
公式に降板が発表されます。
これに伴い、**5月8日夜・9日(昼夜)**の計3公演が中止に。
観客からは驚きと心配の声が相次ぎました。
5月10日
代役として女優の宮沢りえさんが急きょ登板することが発表され、その夜の公演から再開。
わずか数日で稽古を重ねて舞台に立つことになりました。
5月12日
千秋楽まで無事に上演が続き、舞台は幕を閉じました。
宮沢りえが代役を務めた舞台裏
宮沢りえさんにとっても、この代役は大きな挑戦でした。
稽古はたった2日
通常であれば何週間もかけて役作りをする舞台ですが、彼女に与えられた時間はわずか2日ほど。
セリフ量も膨大で、プレッシャーは計り知れません。
共演者の支え
主演の野田秀樹さんや演出の三谷幸喜さんは「舞台を守ってくれたことに感謝している」とコメント。
短期間で舞台を立て直した宮沢りえさんの姿勢は、観客だけでなく演劇関係者の間でも高く評価されました。
この出来事が残したもの
今回の件は「天海祐希=脳梗塞」という誤解を生んでしまいましたが、実際は心筋梗塞であり、きちんと回復して今も活躍を続けています。
そして、代役を務めた宮沢りえさんの奮闘は「女優魂」として大きな話題になりました。
短期間で舞台を成立させることの難しさ、そしてそれを支えた共演者・スタッフ・観客の思いが、演劇の力を改めて感じさせる出来事でもありました。
まとめ
- 「脳梗塞」と書かれることもあるが、正しくは軽度の心筋梗塞。
- 舞台『おのれナポレオン』を降板し、宮沢りえさんが代役を務めた。
- 5/8夜〜5/9の公演は中止、5/10夜から再開し、5/12の千秋楽まで無事に上演。
- 短期間で代役を果たした宮沢りえさん、そして舞台を支えたキャスト・スタッフの努力は今も語り継がれている。
天海祐希さんにとっても、ファンにとっても忘れられない出来事ですが、この一件を経て彼女は再び第一線へと戻り、現在も変わらぬ輝きを放っています。
読んでいる方の中には「え、脳梗塞じゃなかったの?」と驚かれた方も多いのではないでしょうか。
検索で誤情報に出会った人が、この記事で正しい情報にたどり着いてくれれば嬉しいです。
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