元宝塚歌劇団のトップ娘役として、宙組と花組で輝かしい実績を残した星風まどかさん。
2024年5月の退団後も、ミュージカル界で精力的に活動を続け、多くのファンを魅了し続けています。
「花總まりさんの再来」とまで称された実力派の彼女は、一体どのような経歴を持つのでしょうか。
本記事では、星風まどかさんの年齢や本名などの基本プロフィールから、宝塚音楽学校時代、そして現在の活動まで、詳しくご紹介します。
星風まどかの基本プロフィール~年齢・本名・身長・出身~
年齢と基本情報
星風まどかさんは、1996年11月11日生まれの28歳です。
蠍座でA型の彼女は、愛称として「かなめ」「まどか」「まどち」と呼ばれ親しまれています。
興味深いのは、芸名「まどか」の由来です。
これは音楽学校時代の恩師にイメージしてもらった漢字「円」から名付けられたもので、彼女の温かく包容力のある人柄を表しているかのようです。
本名と家族背景
星風まどかさんの本名は志澤かなめ(しざわ かなめ)さんです。
この「志澤」という苗字は全国苗字順位11314位という珍しいもので、全国に約600人しかいない希少な名字だそうです。
家族構成は4人家族で、両親と4歳年上の姉がいます。
特筆すべきは、お母様が宝塚ファンであったことです。
この家庭環境が、後に星風まどかさんが宝塚の世界に足を踏み入れるきっかけとなりました。
幼少期から東京宝塚劇場での観劇が身近にあり、舞台芸術に自然と親しむ環境で育ったのです。
身長と出身
身長は162cmで、宝塚の娘役として理想的な体型を持っています。
宝塚歌劇団では、トップスターとのバランスを考慮して娘役の身長も重要な要素となりますが、星風まどかさんの162cmという身長は、まさに娘役として完璧な条件を満たしていました。
出身は東京都国分寺市で、国立音楽大学附属中学校を卒業されています。
音楽教育に力を入れた学校で学んだことが、後の宝塚での歌唱力につながったことは間違いありません。
中学時代から音楽に親しみ、歌うことへの基礎を築いていたのです。
宝塚歌劇団100期生として音楽学校時代から頭角を現す
100期生として入団
星風まどかさんは、宝塚歌劇団100期生として2014年に入団しました。
100期生の受験倍率は23.1倍(受験者924人、合格者40人)という狭き門を突破しての合格でした。
注目すべきは、宝塚受験スクールには通わず、個人レッスンとバレエ教室での準備のみで一発合格を果たしたことです。
音楽学校での優秀な成績
宝塚音楽学校には2012年4月に入学し、2014年3月に卒業。
そして何より驚くべきは、入団時の成績が3番という優秀さでした。
40人中3番という成績は、彼女の才能がいかに際立っていたかを物語っています。
音楽学校時代から、星風まどかさんは「花總まりさんの再来」と称されるほどのスーパースターぶりを発揮していました。
文化祭の演劇部門ではヒロイン役を演じ、歌、踊り、演技の三拍子が揃った逸材として注目を集めていたのです。
同期の中でも特に将来を期待される存在でした。
豪華な同期生たち
100期生は非常に優秀な期として知られており、星風まどかさんの同期には錚々たるメンバーが揃っています。
現在も活躍中の聖乃あすかさん(星組)、風間柚乃さん(月組)、極美慎さん(星組)、天彩峰里さん(星組)、桃歌雪さん(雪組)、希良々うみさん(雪組)、羽織夕夏さん(雪組)、二條華さん(星組)など、各組で重要な役割を担う生徒たちばかりです。
また、既に退団した同期には、元花組トップ娘役の華優希さんや音くり寿さんもいました。
このように同期が多方面で活躍していることからも、100期生のレベルの高さがうかがえます。
星風まどかさんの退団時には、多くの100期生同期が大千秋楽をサポートし、深い絆を見せました。
宝塚受験のきっかけと幼少期の習い事
運命的な観劇体験
星風まどかさんが宝塚受験を決意したきっかけは、小学校高学年の時に観劇した月組公演『ME AND MY GIRL』でした。
宝塚大劇場での初観劇となったこの公演で、ラインダンスと客席降りの迫力に感動し、「自分もこの舞台に立ちたい」と強く思ったのです。
それまでも幼少期から東京宝塚劇場での観劇を楽しんでいた星風まどかさんでしたが、この宝塚大劇場での体験が決定的な転機となりました。
観劇後すぐに宝塚音楽学校の受験を決意し、本格的な準備を開始したのです。
バレエとピアノの習い事
宝塚受験を決意した星風まどかさんは、それまで習っていたバレエ教室を変更し、週3回のレッスンに増やしました。
小学生からバレエを習い始めており、宝塚で重要とされる身体表現の基礎は幼少期からしっかりと培われていました。
また、ピアノも幼少期から続けており、現在でも特技として挙げられています。
国立音楽大学附属中学校という音楽教育に力を入れた環境で学んだことと合わせて、星風まどかさんの音楽的素養は幼い頃から育まれていたのです。
受験準備では、多くの受験生が通う宝塚受験スクールには通わず、個人レッスンとバレエ教室での準備のみで臨みました。
それでも一発合格を果たしたのは、持って生まれた才能と、長年の習い事で培った基礎力があってこそでした。
トップ娘役としての輝かしい軌跡
宙組トップ娘役時代
2015年2月に宙組に配属された星風まどかさんは、入団直後から頭角を現しました。
同年の組まわり中に出演した宙組『白夜の誓い』では、早くもトップスター凰稀かなめさんの幼少役を演じ、その実力を見せつけました。
そして2017年11月20日、宙組トップ娘役に就任しました。
相手役は真風涼帆さんで、この「すずまど」コンビは多くのファンに愛されました。
宙組時代の代表作には『オーシャンズ11』『アナスタシア』などがあり、特に『アナスタシア』での演技は高く評価されました。
専科を経て花組トップ娘役へ
2021年2月21日に宙組トップ娘役を退任した星風まどかさんは、一度専科に異動しました。
この専科時代は短期間でしたが、2021年7月5日には花組トップ娘役に就任しました。
花組では柚香光さんとの「れいまど」コンビを結成。
星風まどかさんは音楽学校時代から柚香光さんに憧れを抱いていたとのことで、念願の相手役との共演は特別な意味を持っていました。
花組時代の代表作には『うたかたの恋』『アルカンシェル ~パリに架かる虹~』などがあります。
歴代3番目の長期記録
星風まどかさんのトップ娘役としての通算任期は6年を超え、これは花總まりさん(12年)、愛希れいかさん(6年半)に次ぐ歴代3番目の長期記録となりました。
宙組と花組という2つの組でトップ娘役を務めたという経験も非常に珍しく、彼女の実力と人気の高さを物語っています。
2024年5月26日、『アルカンシェル ~パリに架かる虹~』東京公演千秋楽をもって、柚香光さんとともに宝塚歌劇団を退団しました。
現在の活動~退団後のミュージカル界での躍進~
東宝芸能への所属
現在、星風まどかさんは東宝芸能に所属しています。
2024年6月6日の所属発表により、本格的な舞台女優としての新たなキャリアをスタートさせました。
退団からわずか数日での事務所所属決定は、彼女への期待の高さを示しています。
退団後の主要出演作品
退団後の星風まどかさんの活動は目覚ましく、現在も精力的にミュージカル界で活躍しています。
2024年10-11月には、退団後初の舞台となるミュージカル『ニュージーズ』にキャサリン役で出演。
男性社会の中で新聞記者として奮闘するヒロインを演じ、宝塚とは異なる新たな魅力を見せました。
2025年1-2月には『ラブ・ネバー・ダイ』(日生劇場)でメグ・ジリー役を小南満佑子さんとのWキャストで演じました。
さらに4-5月には『1789 -バスティーユの恋人たち-』(明治座)でオランプ役を乃木坂46の奥田いろはさんとWキャストで務めるなど、話題作への出演が続いています。
そして2025年9-10月には、ミュージカル『マリー・キュリー』で昆夏美さんとのWキャストで初主演を果たす予定です。
キュリー夫人として知られる女性科学者の生涯を描くこの作品で、星風まどかさんの新たな一面が見られることでしょう。
その他の多彩な活動
舞台出演以外でも、星風まどかさんの現在の活動は多岐にわたっています。
2025年には株式会社万代リテールホールディングスの公式アンバサダーに就任し、CMも放映されました。
また、2025年版の撮りおろし卓上カレンダーの発売や、「大人百花」などの雑誌への出演も積極的に行っています。
海宝直人さんのコンサート「more」へのゲスト出演(2025年7月・8月)やNHK FMシアター「うたかたビオトープ」(2024年10月)への出演など、舞台以外のメディアでも存在感を示しています。
まとめ
星風まどかさんは、28歳という年齢で既に宝塚歌劇団での輝かしい実績と、退団後のミュージカル界での成功を両立させた稀有な存在です。
本名の志澤かなめさんから芸名の星風まどかさんへ、そして100期生として入団時3番という優秀な成績から歴代3番目の長期トップ娘役記録まで、彼女の歩みは常に注目を集めてきました。
東京都国分寺市出身で162cmの身長、宝塚音楽学校での学びを経て、現在は東宝芸能所属の舞台女優として新たなステージで輝いています。
幼少期のバレエとピアノ、そして母親の宝塚愛に育まれた彼女の才能は、これからもミュージカル界で多くの人々を魅了し続けることでしょう。
星風まどかさんの今後の活躍から、ますます目が離せません。
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