宝塚歌劇団月組のトップスターとして活躍する鳳月杏さん。
2024年7月8日に史上最高学年でのトップスター就任を果たし、大きな話題となりました。
ここでは鳳月杏さんの基本的なプロフィール情報を詳しくご紹介します。
鳳月杏の年齢は?
鳳月杏さんは1988年生まれで、2025年9月現在36歳です。
誕生日は6月20日で、宝塚歌劇団には2006年に92期生として入団しました。
特筆すべきは、2024年7月8日付でのトップスター就任時点で入団19年目という記録です。
これは宝塚歌劇団史上最も遅咲きのトップスター就任となり、これまでの記録保持者だった大空祐飛さんと北翔海莉さんの入団18年目を上回りました。
92期生の同期には、現宙組トップスターの真風涼帆さんや元花組トップ娘役の蘭乃はなさんなど、実力派のタカラジェンヌが多数在籍しており、非常にレベルの高い期として知られています。
身長はどのくらい?
鳳月杏さんの身長は172cmです。
宝塚歌劇団の男役の中でも高身長の部類に入り、この恵まれた体格が舞台での存在感につながっています。
特に長い手足を活かしたダイナミックなダンスは彼女の大きな魅力の一つ。
一般的に手足の長い人は踊りのテンポが遅れがちになることが多いとされますが、鳳月杏さんのダンスはスピーディでキレもよく、非常に見ごたえがあると評価されています。
また、172cmという身長は舞台での立ち姿の美しさにも大きく貢献しており、演出家の上田久美子先生からも「立ち姿がカッコよくて声がいい」と評されています。
本名は公表されている?
鳳月杏さんの本名は前田千夏(まえだ ちなつ)さんです。
愛称の「ちなつ」は、この本名に由来しています。
芸名の「鳳月杏」の由来については、「鳳」という字を使いたかったこと、そして「杏」は母親が好きだった映画「ローマの休日」のヒロイン・アン王女から命名されたことが明かされています。
母親の宝塚への愛情と、娘への想いが込められた美しい芸名といえるでしょう。
なお、同期の天真みちるさんによってつけられたもう一つの愛称「てね」は、「『ちなつさん』を口を開けないで呼ぶと『てねててん』になる」ということから生まれたユニークな由来を持っています。
出身はどこ?
鳳月杏さんの出身地は千葉県船橋市です。
出身校は国府台女子学院中学部で、小学校からエスカレーター式の私立学校であることから、恐らく小学校受験を経て入学されたと推測されます。
宝塚音楽学校には中学卒業と同時に入学しており、15歳という若さで親元を離れて宝塚の道を歩み始めました。
教育熱心で裕福な家庭環境で育ち、3歳からクラシックバレエを習うなど、幼少期から芸術的な素養を身につけていたことがうかがえます。
小学校2年生の時にテレビで観た宝塚がきっかけでタカラジェンヌを目指すことになったというエピソードも有名で、実際に劇場で宝塚を観劇した際に「ここに入りたい」と強く感じたことが受験への決意を固めたそうです。
性格は?インタビューから読み解く
各種インタビューや関係者のコメントから、鳳月杏さんの性格について以下のような特徴が見えてきます。
面倒見が良く、気配りのできる人格者
「周囲に気を遣うタイプであり、特に下級生には面倒見が良く、自由にのびのびと舞台で実力を発揮できるよう気を配っています」という評価があり、上級生からも下級生からも信頼される人格者として知られています。
普段は無口だが、内に秘めた情熱の持ち主
「どちらかというと無口な方で、大勢ではしゃぐということはあまりありません。しかしテンションが上がると一気に話し出すタイプ」という性格で、クールなイメージを持たれがちですが、実際は「普段はニコニコしていることが多く、意外とおちゃめな面もある」そうです。
観察力があり、的確なアドバイザー
「人のことをよく見ていて、的確なアドバイスをしてくれます」という評価もあり、後輩の指導においても非常に頼りにされている存在です。
真面目で几帳面、だが一人っ子ゆえの特徴も
「真面目で几帳面な性格」である一方で、「一人っ子だったからか、コミュニケーションがあまり得意ではない」面もあると本人が語っています。
この内向的な部分が、下級生時代に「サラッとしている」と評されることにつながっていたようです。
血液型は?
鳳月杏さんの血液型はA型です。
真面目で几帳面な性格や、細部にまでこだわる完璧主義的な面は、A型の特徴とも合致していると言えるでしょう。
「メーク、髪形、衣装はもちろん、小道具、小さな動きまで徹底的にこだわる」という姿勢や、舞台に対する責任感の強さなども、A型らしい特徴として表れています。
代表作と最新の話題
主な代表作
新人公演主演
- 『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』新人公演:アンドレ・グランディエ(2013年)
バウホール・東上公演主演
- 『スターダム』(2015年・バウ初主演)
- 『出島小宇宙戦争』(2020年・東上公演初主演)
- 『ELPIDIO(エルピディオ)』(2022年)
トップスター就任作品
- 『琥珀色の雨にぬれて/Grande TAKARAZUKA 110!』(2024年・全国ツアー)
最新の話題(2025年9月現在)
現在上演中・今後の公演
- 『GUYS AND DOLLS』(2025年7月26日〜9月7日 宝塚大劇場、10月4日〜11月16日 東京宝塚劇場)
注目ポイント
- 2024年7月8日付で天紫珠李さんとのトップコンビとして活動開始
- 宝塚歌劇団史上最高学年でのトップスター就任という異例の経歴
- 月組→花組→月組という珍しい組替え経験を持つ
まとめ
鳳月杏さんは、長いキャリアの中で着実に実力を積み重ね、ついにトップスターの座を掴んだ努力の人です。
その人柄と実力で多くのファンに愛され続けており、今後の活躍にも大きな期待が寄せられています。
鳳月杏さんは史上最高学年で月組トップスターに就任した異例の存在であり、長い下積みと実力を積み重ねてトップに辿り着いた努力の人です。
千葉県船橋市出身で、幼少期からバレエに親しみ、15歳で宝塚音楽学校に入学。
172cmの高身長を活かしたダイナミックなダンスや美しい立ち姿、そして細部にまでこだわる舞台づくりが高く評価されています。
本名「前田千夏」さんに由来する愛称「ちなつ」のほか、同期とのエピソードから生まれた「てね」というユニークな呼び名も。
性格は真面目で几帳面ながら、面倒見が良くおちゃめな一面もあり、多くの下級生から慕われています。
2024年7月にトップに就任して以降も代表作を重ね、2025年には『GUYS AND DOLLS』をはじめとした大劇場公演で活躍中。
人柄と実力を兼ね備えた鳳月杏さんは、今後も月組を牽引し、多くのファンを魅了し続けていくことでしょう。
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