宝塚歌劇団月組で2番手スターとして活躍する風間柚乃さん。舞台では完璧な演技力で観客を魅了する一方で、MC や番組出演時には意外な天然ぶりやユニークな発言で「面白い」と話題になることが多い彼女。一体どのような性格の持ち主なのでしょうか。
「おだちん」の愛称で親しまれる風間柚乃さんの真の人柄は、公式インタビューや共演者のコメント、ファンの目撃談などから浮かび上がってきます。父はプロゴルファーの小達敏昭さん、伯母は大女優の夏目雅子さん、義理の伯母は元キャンディーズの田中好子さんという芸能・プロスポーツ一家で育った彼女ならではの特徴も含めて、舞台上での凛々しい男役としての姿とは異なる、親しみやすく天然な一面を持つ魅力を、具体的なエピソードとともに詳しく探っていきましょう。
公式発言・パンフから見える人柄
基本的な性格の特徴
風間柚乃さん自身が語る性格について、LEEのインタビューでは「好奇心旺盛、自由、負けず嫌い、楽しむのが得意」と表現しています。これらは「基本的な性格は子どもの頃から変わっていない」と語っており、一貫した性格の持ち主であることがわかります。
『スタープロフィール帳』では「自分では単純な性格だと思うけど、周りからは考えていることが顔に出てると言われる」と自己分析しており、素直で表情豊かな人柄が伺えます。
幼少期からの一貫した特徴
幼少期について風間柚乃さんは「ヤンチャとワンパクの極み」と振り返り、「家の中で人形遊びをするよりも、外でヒーローごっこをするほうが好き」だったと語っています。この活発で好奇心旺盛な性格は現在も変わらず、「あふれ出るエネルギーを持て余していた」当時の様子から、現在の舞台での力強いパフォーマンスにつながる原動力が感じられます。
負けず嫌いな一面については、陸上競技での挫折体験を例に挙げています。走り高跳びで負けて全国大会に進めなかった際、「それくらい私は負けず嫌いで、それは今も変わりません」と語り、この性格が舞台での成長につながっていることを明かしています。
集中力と切り替えの特徴
興味深いのは、風間柚乃さんの集中力の特徴です。「ぐんと入り込んだときの集中力はありますが、それがプツンと切れたあとのダラダラがひどい」と正直に語っており、この極端な切り替えが「幼い頃から変わらず」続いているそうです。実際に「公演後はついダラダラしてしまい、気づかぬうちに時間が経っていて楽屋を出るのが遅くなってしまう」というエピソードからも、この性格がよく表れています。
芸能・プロスポーツ一家育ちゆえの性格的特徴
風間柚乃さんの性格を語る上で欠かせないのが、芸能・プロスポーツ一家で育った環境の影響です。父がプロゴルファーの小達敏昭さん、伯母が大女優の夏目雅子さん、義理の伯母が元キャンディーズの田中好子さんという、まさに「錚々たる家系図」で育った彼女は、幼い頃から芸事やプロフェッショナルな世界に触れて成長しました。
この環境が育んだ最大の特徴は「プレッシャーにも負けない強いメンタル」です。宝塚入団当初から「夏目雅子さんの姪」として注目され、期待と重圧を背負いながらも、それをエネルギーに変える力を身につけています。代役での抜擢が多い彼女が、どのような困難な状況でも動じることなく堂々としたパフォーマンスを見せるのは、この家庭環境で培われた精神的な強さが大きく影響しているでしょう。
また、芸事に対する自然な親しみやすさも特徴的です。LEEのインタビューで「演じることやなりきることを楽しむようになったのも、そんな環境だったからこそ。そこに対する照れや気恥ずかしさのようなものがなかった」と語っているように、プロフェッショナルな表現者が身近にいる環境で育ったことで、舞台に立つことへの自然な姿勢が身についているのです。
一方で、この恵まれた環境が時として「意外性」を生み出しています。高級志向な食べ物の好みや、何気ない発言に見える「金持ちマウント」的な要素は、一般的な家庭とは異なる環境で育ったからこその無自覚な発言であり、それがかえって親しみやすさやユーモアとして受け取られている面もあります。
共演者・関係者コメントまとめ(出典付き)
月城かなとさんからの評価
トップスターである月城かなとさんから風間柚乃さんへのコメントは、彼女の人間的成長を物語るものです。LEEのインタビューによると、月城さんは「玉ねぎの皮をむくように、いろんなものがはがれていって、今は純粋な風間がいるね」という印象的な言葉をかけたそうです。
風間柚乃さんはこの言葉について「下級生の頃はシャカリキで、無理をしたり、背伸びをしたり、肩に力が入っていたのですが、男役10年目を迎える今、いい意味で肩の力が抜けて柔軟になれている」と受け取っており、月城さんの的確な観察眼と温かい指導ぶりが伺えます。
組子からの「人格者」評価
スカイステージの番組では、多くの組子から「人格者である」と評されているというエピソードが紹介されています。特に下級生への接し方について、風間柚乃さん自身が「下級生時代、上級生と話せなかった経験から、今は自分から下級生に声をかけにいくようになった」と語っており、この思いやりのある行動が評価されているようです。
ファンからの「信頼と実績」評価
ファンブログでは「信頼と実績の男=風間柚乃です」という表現で称賛されています。具体的には「いつ観劇しても、完璧な歌に完璧なお芝居」「台詞を噛んだところ1回も見たことない」という安定感の高さが評価されており、プロフェッショナルとしての信頼度の高さが伺えます。
MC・トークが「面白い」と言われる理由
天然発言の数々
風間柚乃さんのMCやトークが面白いと言われる理由の一つは、予想外の天然発言にあります。最も有名なのは絵の下手さについての発言で、「○も線も綺麗に描けない」「字は上手いのに絵が下手なのは神様が何かを入れ忘れたのでは」という独特な表現が話題になりました。
この発想の独特さは、物事を別の角度から捉える彼女らしい視点を表しており、聞く人を和ませる効果があります。
食べ物の好みで見せるギャップ
番組での質問で明かされた食べ物の好みも、ファンの間で「金持ちマウント」として愛されています。「牛・豚・鶏の中では牛だが、一番好きなのはフォアグラ」「夢にまで見てしまうほど好きな食べ物は高級ぶどう・シャインマスカット」という回答は、庶民的な質問に対する予想外の高級志向な答えとして注目されました。
このギャップが、風間柚乃さんの育った環境(父:プロゴルファー、伯母:夏目雅子さん)を知るファンにとっては微笑ましく映り、親しみやすさを感じさせる要因となっています。これらの発言は決して自慢ではなく、むしろ本人にとっては自然な選択であることが、かえって天然さやチャーミングさを演出しているのです。
「オダチンカーン」現象
最近では月組公演での「オダチンカーン」というキャラクターが大ブレイクし、Twitterでトレンド入りするほどの話題になりました。宝塚を知らない人からは「プロレスラーかと思った」という反応もあり、予想外の方向で注目を集めることとなりました。
この現象は、風間柚乃さんの舞台での表現力の高さと、キャラクターを魅力的に演じる能力を示すものでもあり、彼女の多面的な才能を表しています。
珠城りょうさんエピソードの語り口
風間柚乃さんの面白さは、エピソードの語り方にも表れています。珠城りょうさんが舞台裏で太ももを「ペチン!ペチン!」と叩いて気合を入れる様子を目撃した話では、「超オトコマエ」という表現で締めくくり、その観察眼と表現力の面白さが話題になりました。
このように、日常の出来事を独特の視点で切り取り、魅力的に語る能力が、風間柚乃さんのMCやトークの面白さの源泉となっています。
恵まれた環境ゆえの無自覚なユーモア
芸能・プロスポーツ一家で育った風間柚乃さんの面白さの一つに、「無自覚なユーモア」があります。一般的な家庭では体験できない環境で育った彼女にとって、フォアグラやシャインマスカットへの言及は自然なことですが、それが聞き手にとっては予想外で面白い発言となります。
また、「ちょいちょい出てくる金持ちマウントみたいなのも、全部好きです」とファンから愛される理由は、それが計算されたものではなく、彼女の素の部分から自然に出てくるものだからでしょう。この「天然の面白さ」は、恵まれた環境で育ちながらも嫌味がなく、むしろ親しみやすさを感じさせる彼女の人柄の表れと言えます。
舞台上とオフの印象の違い
舞台上での印象
舞台上での風間柚乃さんは、多くの観客から「完璧」「安定感抜群」と評価されています。代役での抜擢が多く、『エリザベート』のルキーニ、『夢現無双』の本位田又八、『チェ・ゲバラ』の2番手役など、重要な役を短期間で仕上げる実力を持っています。
また、「非常に落ち着いた性格もあって、下級生時代から既に入団10年目のような風格がある」と評されるほど、舞台上での存在感は群を抜いています。この堂々とした舞台度胸は、幼い頃から芸事の世界に慣れ親しんできた家庭環境の影響が大きいと考えられます。
オフでの印象
一方、プライベートや番組出演時の風間柚乃さんは、「けっこう天然でよく話すおしゃべり」な一面を見せています。「物静かで引っ込み思案恥ずかしがり屋」というイメージとは正反対の、親しみやすい性格が明らかになっています。
スカイステージの「ゆるりふんわりふたり」では、優希しおんさんとの同期トークで見せた「濃い」キャラクターぶりが話題になり、視聴者から「今までで一番濃い回だった」と評されました。
恵まれた環境で育ったゆえの自然体
風間柚乃さんの舞台上とオフでのギャップを理解する上で重要なのは、彼女が芸能・プロスポーツ一家で育ったという背景です。幼い頃から「表現すること」や「人前に立つこと」が特別なことではない環境にいたため、舞台上では自然体でプロフェッショナルな姿を見せる一方で、オフでは肩の力が抜けた素の状態でいることができるのです。
この環境で培われた「切り替え能力」は、彼女の大きな特徴の一つです。舞台では完璧を追求し、オフでは天然な一面を見せるという使い分けが自然にできるのは、プロフェッショナルな世界で生きる人々を身近に見て育った経験があるからこそと言えるでしょう。
ギャップに対する感想
このような舞台上とオフのギャップについて、ファンからは様々な反応があります。一部のファンは「完璧すぎて愛嬌成分が足りない」という贅沢な悩みを指摘する一方で、多くのファンは「このギャップこそが風間柚乃さんの魅力」と捉えています。
特に最近は「意外と不器用な私」をアピールするようになったものの、舞台スキルが高すぎて説得力に欠けるという状況も生まれており、これも彼女らしい魅力の一つとして受け入れられています。
プロフェッショナルとしての一面
舞台への取り組み方については、LEEのインタビューで「挑戦が怖いのは自分に期待しているから。そんな期待は捨ててしまえ」という言葉を座右の銘として挙げており、プロフェッショナルとしての強い意志を感じさせます。
この言葉通り、風間柚乃さんは常に新しい挑戦を恐れず、代役という困難な状況でも堂々としたパフォーマンスを見せ続けており、その姿勢が多くの人から尊敬を集めています。これは間違いなく、プロフェッショナルな世界で生きる家族の背中を見て育った経験が生かされている部分でしょう。
まとめ
風間柚乃さんの性格と魅力は、一言では表現しきれない多面性にあります。舞台上では「信頼と実績の男」として完璧なパフォーマンスを見せる一方で、オフでは天然な発言や親しみやすい人柄で周囲を和ませる存在です。
彼女のMCやトークが「面白い」と言われる理由は、予想外の視点から物事を捉える独特な発想力と、素直で表情豊かな性格にあります。高級志向な食べ物の好みや、絵の下手さについての独特な表現など、ギャップのある発言が多くの人の心を掴んでいます。
特に注目すべきは、芸能・プロスポーツ一家で育ったという環境が彼女の性格形成に与えた影響です。プレッシャーに負けない強いメンタル、表現することへの自然な姿勢、そして無自覚なユーモアなど、この恵まれた環境が彼女の多面的な魅力を育んでいます。一方で、その環境ゆえの「天然の面白さ」が嫌味なく受け入れられるのは、彼女の人柄の良さがあってこそでしょう。
また、下級生への思いやりや、同期との温かい関係性など、人間としての魅力も十分に備えており、それが舞台上での説得力のある演技につながっているのでしょう。
風間柚乃さんは、プロフェッショナルとしての高い能力と、親しみやすい人間性を両立させた、現代宝塚界を代表するスターの一人です。「オダチンカーン」現象に代表されるように、今後も予想外の方向で私たちを楽しませてくれることでしょう。彼女の更なる活躍と成長が、多くのファンに期待されています。
コメント