紅ゆずる退団公演まとめ!退団日2019年10月13日の千秋楽と礼真琴へのバトンタッチ

宝塚

2019年10月13日、宝塚歌劇団星組のトップスターとして多くのファンに愛された紅ゆずるさんが、惜しまれながら宝塚を卒業しました。

そしてその翌日、礼真琴さんが新たな星組トップスターとして就任し、宝塚歌劇団史上でも印象深いバトンタッチが実現しました。

本記事では、紅ゆずるさんの退団日に至るまでの経緯や、礼真琴さんとの継承関係について詳しく解説します。

紅ゆずる退団日の詳細と感動の千秋楽

2019年10月13日という特別な日

紅ゆずるさんの退団日である2019年10月13日は、宝塚ファンにとって忘れられない一日となりました。

東京宝塚劇場で行われた退団公演『GOD OF STARS-食聖-』『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』の千秋楽は、笑いと涙に包まれた温かな雰囲気の中で幕を閉じました。

この退団公演は、紅ゆずるさんの持ち味であるコミカルな演技力を存分に発揮できる作品として選ばれました。

『GOD OF STARS-食聖-』では、紅ゆずるさんの愛らしいキャラクターと卓越した演技力が光り、観客を最後まで楽しませました。

一方、レビュー『エクレール ブリアン』では、星組全体の結束と紅ゆずるさんのトップスターとしての魅力が凝縮された華やかなステージが展開されました。

感動のサヨナラショーと退団挨拶

千秋楽のサヨナラショーでは、「ひとかけらの勇気」をはじめとする楽曲で、紅ゆずるさんの宝塚人生を振り返る演出が行われました。

特に印象的だったのは、組長さんと組子全員で「さゆみさーん!」と呼びかけるシーンで、紅ゆずるさんの「はい!」という返事が劇場全体に響いた瞬間でした。

退団挨拶では、緑の袴の正装に身を包んだ紅ゆずるさんが、宝塚への深い愛情と感謝の気持ちを込めた言葉を述べました。

「宝塚人生のゴールで見えるものがこんなにもきれいなものだとは、私は想像できませんでした」という言葉は、多くの観客の心に深く刻まれました。

紅ゆずる退団の背景と決意

トップスター就任から退団決意まで

紅ゆずるさんは2016年11月21日に星組トップスターに就任しましたが、その時点で既に退団時期を決めていたという驚くべき事実があります。

2019年2月6日の退団会見で明かされたところによると、「インスピレーションで、5作で退団しようと決めた。6作だと中途半端だし、4作では短いような気がして」という明確な信念を持っていました。

この決意の背景には、「私は宝塚が好き過ぎて一生鐘は鳴らないと思ったのでトップに就任したときから5作品で力を出し切って卒業しようと決めていた」という、宝塚への深すぎる愛情がありました。

退団を決意したのは、昨年4月にトップ大劇場お披露目公演「スカーレット・ピンパーネル」を終えた後だったといいます。

綺咲愛里との同時退団という選択

紅ゆずるさんの退団と同時に、相手役のトップ娘役である綺咲愛里さんも宝塚を卒業しました。

この「添い遂げ退団」は、宝塚歌劇団でも珍しいケースです。

綺咲愛里さんは紅ゆずるさんから退団の意思を聞いた際、「私は絶対、紅さんと一緒に」と即座に答えたといいます。

紅ゆずるさんは会見で「結婚は綺咲愛里と」とユーモアを交えて表現し、二人の深い信頼関係を物語っていました。

トップスター在任期間1057日間を共に過ごしたコンビの絆の深さが、この同時退団という形で表れたのです。

紅ゆずる退団と礼真琴の継承

礼真琴のトップスター就任

紅ゆずるさんが2019年10月13日に退団した翌日の10月14日、礼真琴さんが星組の新しいトップスターに就任しました。

このタイミングでの継承は、星組の空白期間を作らない素晴らしい采配でした。

礼真琴さんは2009年に95期生として首席入団し、宙組での初舞台を経て星組に配属されました。

入団11年目でのトップスター就任は、令和初、そして95期生から誕生した初のトップスターとして話題を集めました。

相手役には102期首席入団の舞空瞳さんを迎え、首席入団同士のトップコンビが誕生しました。

紅ゆずるから礼真琴への「重いバトン」

礼真琴さんは自身のトップスター就任について、紅ゆずるさんから「重いバトン」を受け取ったと表現しています。

これは単なる地位の継承ではなく、星組の伝統と誇り、そして観客への責任を引き継ぐという重要な意味が込められています。

紅ゆずるさんは礼真琴さんの才能を早くから認めており、後任として期待を寄せていました。

実際、礼真琴さんは持前の卓越した歌唱力と演技力で、紅ゆずるさんとは異なる魅力を持つトップスターとして成長していきました。

二人の関係性と相互評価

紅ゆずるさんと礼真琴さんの関係は、単なる前任者と後任者の関係を超えた深いものがありました。

礼真琴さんのトップスター時代を通じて、紅ゆずるさんは温かく見守り続け、重要な節目では励ましの言葉を送っていました。

2025年の礼真琴さん退団時には、紅ゆずるさんと綺咲愛里さんがフェアウェルパーティにサプライズ登場し、「星をつなぐもの」としての絆を改めて示しました。

紅ゆずるさんはSNSでも「最後の宝塚の舞台を最高の笑顔で卒業できることを祈って、心からのエールを送ります」とメッセージを送り、変わらぬ愛情を表現していました。

退団後の両者の歩み

紅ゆずるの新たな挑戦

紅ゆずるさんは退団後、松竹エンタテインメントに所属し、精力的に芸能活動を展開しています。

2020年2月には退団後初のコンサート『紅-ing!

』を大阪と東京で開催し、宝塚時代の同期や後輩など多数のOGと共演しました。

2021年には宝塚退団後初舞台となる『喜劇 老後の資金がありません』で喜劇に挑戦し、新たな表現領域を開拓しました。

2022年には芸能活動20周年を記念したディナーショー『The Birth』を開催し、2023年には写真集『悪い女』を発表するなど、多方面で活躍を続けています。

礼真琴のトップスター時代の輝き

一方、礼真琴さんは約5年10ヶ月にわたるトップスター在任期間中、数々の名作に主演し、星組の黄金期を築きました。

『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム!

』での演技では文化庁芸術祭賞・演劇部門新人賞を受賞し、実力派トップスターとしての地位を確立しました。

2025年1月には宝塚歌劇史上3人目となる日本武道館でのコンサートを開催し、その圧倒的な歌唱力で観客を魅了しました。

そして2025年8月10日の『阿修羅城の瞳』『エスペラント!

』東京千秋楽をもって宝塚を卒業し、次期トップスターの暁千星さんにバトンを渡しました。

礼真琴さんは退団後の2025年12月に、初のコンサート『Flare』を東京と大阪で開催予定で、「揺らめく光の中から現れる新たな輝き」として新たなスタートを切る準備を進めています。

まとめ

紅ゆずるさんの退団日である2019年10月13日は、単なる一人のトップスターの卒業を超えた歴史的な意味を持つ日でした。

その翌日に礼真琴さんがトップスターに就任したことで実現した美しい継承は、宝塚歌劇団の伝統と魅力を象徴する出来事となりました。

紅ゆずるさんから礼真琴さんへと受け継がれた「星組の魂」は、約9年間にわたって星組を支え続け、多くの名作と感動的なステージを生み出しました。

現在は暁千星さんが新たなトップスターとして星組を率いており、この美しい継承の系譜は今後も続いていくでしょう。

紅ゆずるさんと礼真琴さんの関係は、宝塚歌劇団における世代交代の理想的な形を示しています。

競争ではなく協力、対立ではなく継承という宝塚の精神が、この二人の関係性に美しく表れているのです。

それぞれが新たな道を歩む現在も、星組で培った絆と愛情は変わることなく続いており、ファンにとっても永遠の宝物となっています。

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