元宝塚歌劇団星組トップスターの紅ゆずるさんについて、「病気」「体調不良」「休演」「声が出ない」といったキーワードで検索する人が後を絶ちません。
宝塚時代から退団後まで、健康面での話題が度々注目を集めてきた紅ゆずるさん。
しかし、情報が断片的に伝わることも多く、正確な経緯を把握しにくいのが現状です。
本記事では、紅ゆずるさんの体調不良や休演について、信頼できる情報源をもとに時系列で整理し、その背景や原因についても詳しく解説します。
ファンの方々の疑問や心配に応えるべく、事実に基づいた包括的な情報をお届けします。
紅ゆずるを襲った2014年の病気と体調不良
紅ゆずるさんの健康問題で最も深刻だったのが、2014年の体調不良事件です。この年の10月、星組2番手として活躍していた紅ゆずるさんは突然体調を崩し、稽古に参加できず遅れてしまっていたようです。
具体的な症状と影響
当時の報道によると、紅ゆずるさんは10月に体調を崩し、主演予定だった「風と共に去りぬ」全国ツアーの稽古が大幅に遅れる事態となりました。
復帰時には明らかにほっそりとした印象となっており、体重減少も見受けられました。
本人は「大運動会(10月7日)の勢いに身を任せ、体調を崩してしまいました」と説明しましたが、具体的な病名は最後まで公表されませんでした。
帯状疱疹説の根拠
関係者やファンの間では「帯状疱疹ではないか」という推測が広まりました。
この病気は疲労やストレスによる免疫力低下が原因で、重症の場合は慢性的な痛みで日常生活に支障をきたします。
また、水疱瘡未経験者への感染リスクがあるため、多くの共演者やスタッフ、観客と接する宝塚の環境では特に注意が必要な疾患です。
連続する休演
この体調不良により、紅ゆずるさんは重要な公演を相次いで休演することになりました。
10月26日の「演劇人祭」、そして12月20日の「タカラヅカスペシャル2014」と、わずか2か月の間に2度の休演を余儀なくされました。
特に後者は宝塚歌劇団創立100周年の記念イベントであり、その重要性を考えると、相当深刻な体調不良だったことが伺えます。
トップ候補への重圧
この時期、紅ゆずるさんは柚希礼音さんの後継トップスター候補として期待されていました。
しかし、遅咲きのスターゆえに突然の重責に直面し、それまでほとんど大きな役を演じたことがなかった状況から一気にスターとしての責任を負うことになった重圧は計り知れないものがありました。
紅ゆずるが声が出ない状態に?「霧深きエルベのほとり」千秋楽事件
2019年3月24日、紅ゆずるさんのトップスター時代に起きた「声が出ない」事件は、多くのファンに衝撃を与えました。
東京宝塚劇場での星組公演「霧深きエルベのほとり」「ESTRELLAS~星たち~」の千秋楽で発生したこの出来事は、現在でも語り継がれています。
当日の詳細な状況
前半のお芝居「霧深きエルベのほとり」では、紅ゆずるさんは迫真の演技を披露し、観客を感動の渦に巻き込みました。
しかし、後半のショー「ESTRELLAS」が始まると異変が起きました。
開幕の「エストレージャス」という第一声から違和感があり、進行するにつれて明らかに歌が苦しそうになっていったのです。
ファンによる観劇記録によると、
途中で歌が止まる瞬間もあり、銀橋では手振りをつけながら「声、ごめんなさい」と何度もお辞儀をして謝罪する場面もあったそうです。
フィナーレの大羽根を背負った状態でも声がスカスカで、明らかに声帯にダメージを負っていることが分かったとのことです。
声帯への深刻な影響
最後の挨拶では、話すことさえ困難なほど声が出ない状態となっていました。
オペラ歌手からは「『叫ぶ』という行為は喉に非常に危険」との技術的な分析もなされ、感情を込めた演技が声帯に与える負担の大きさが指摘されました。
様々な反応と議論
この出来事に対しては様々な意見が寄せられました。
「プロとしての体調管理不足」という厳しい批判がある一方で、「情熱的な演技の結果として理解できる」という擁護の声もありました。
紅ゆずるさん自身は「プロ失格」と涙ながらに謝罪しましたが、多くの観客はその真摯な姿勢に感動を覚えたといいます。
退団後も続く紅ゆずるの体調不良と公演中止
2019年10月に宝塚を退団した後も、紅ゆずるさんの体調問題は続きました。
特に新型コロナウイルスの影響もあり、予定していた舞台公演が相次いで中止となる事態が発生しました。
2020年のコロナ感染
2020年12月、紅ゆずるさんは新型コロナウイルスに感染したことが発表されました。
12月3日に発熱の症状が出現し、5日にPCR検査を受けた結果、7日に陽性が判明しました。
幸い軽症で、現在は平熱に戻り、味覚や嗅覚にも異常はなく自宅待機で回復しました。
舞台公演の相次ぐ中止
退団後初主演となる予定だった「アンタッチャブル・ビューティー」は、2021年3月に公演関係者9人の新型コロナウイルス感染により全公演中止となりました。
さらに2022年9月にも同作品の再演が予定されていましたが、再び公演関係者のコロナ陽性により中止となり、紅ゆずるさんにとって試練の時期が続きました。
紅ゆずるの休演が多い理由を分析
紅ゆずるさんの体調不良や休演が注目される背景には、いくつかの要因が考えられます。
遅咲きスターゆえの重圧
紅ゆずるさんは宝塚では珍しい遅咲きタイプのスターでした。
最後の新人公演で主演を務めるまで、ほとんど大きな役を演じた経験がありませんでした。
しかし、主要な男役が一気に退団したことで、突然スターとしての重責を担うことになり、その急激な環境変化が大きなストレスとなった可能性があります。
感情移入の深い演技スタイル
紅ゆずるさんの魅力の一つは、役に深く感情移入する演技スタイルです。
しかし、この情熱的なアプローチが時として体調面での負担となることもありました。
特に声を張り上げるシーンでは、技術的なコントロールよりも感情表現を優先してしまい、結果として喉や声帯にダメージを与えてしまうケースがありました。
トップスターとしての責任感
週1日の休みで月約50公演をこなすトップスターの過酷なスケジュール、そして組を率いる重責は想像を絶するものがあります。
責任感の強い紅ゆずるさんは、多少の体調不良でも無理をして舞台に立ち続けようとする傾向があり、それが時として深刻な健康問題につながった可能性も指摘されています。
まとめ
紅ゆずるさんの病気や体調不良、休演について時系列で整理してみると、その多くが宝塚時代の過酷な環境と重責によるものであることが分かります。
2014年の深刻な体調不良は帯状疱疹の可能性が高く、ストレスや疲労が主な原因と考えられます。
2019年の「声が出ない」事件は、情熱的な演技による声帯への負担が原因でした。
現在は宝塚を退団し、比較的落ち着いた環境で舞台活動を続けており、大きな健康問題は報告されていません。
2020年のコロナ感染以降、深刻な体調不良の情報はなく、健康状態は安定している模様です。
ファンとしては、紅ゆずるさんの体調を心配する気持ちは当然ですが、同時にその情熱的な演技や人間性に魅力を感じ続けていることも事実です。
今後も健康第一で、末永く素晴らしい舞台を見せてくれることを期待したいと思います。
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