2025年7月9日、東京宝塚劇場で上演中の星組公演『阿修羅城の瞳/エスペラント!
』。
この日の昼公演で、星組トップスター・礼真琴さんにまさかの「落下」という出来事がありました。
SNSでは「大丈夫?」「ケガはないの?」と心配の声が一気に広がり、観劇していたファンからも驚きと安堵のレポートが相次ぎました。
今回は、その日の流れや状況をできるだけわかりやすく整理してお伝えします。
当日の会場で何が起こったのか、再開までの経緯や観客の反応、そして舞台用語「銀橋」や「オーケストラピット(オケピ)」についても触れながら、一緒に振り返ってみましょう。
東京宝塚劇場で起きた出来事
出来事が起こったのは7月9日13:30からの昼公演。
演目は星組の話題作『阿修羅城の瞳』です。
開演して間もなく、冒頭の迫力あるシーンで礼真琴さんが「銀橋」と呼ばれる舞台前方の細い橋を走り抜ける場面がありました。
その際、振り返りざまのアクション中にバランスを崩し、銀橋から下にあるオーケストラピットへ落下してしまったのです。
客席から見ていた人たちは一瞬息をのんで会場が騒然となり、舞台はすぐに中断となりました。
約30〜40分の中断と再開
落下後は安全確認のため公演が中断。
照明も明転し、観客も状況をうかがうしかない時間が続きました。
中断時間はおよそ30〜40分ほど。
会場全体が不安に包まれる中、やがてスピーカーから聞こえてきたのは礼真琴さん本人の声でした。
「大変ご心配をおかけしました」という明るいトーンのアナウンスに、客席からは安堵の空気が広がったといいます。
そして公演は冒頭から仕切り直し。
一度観た冒頭シーンをもう一度演じる姿に「さすがプロだ」と感嘆の声も上がりました。
再開後の様子
再開後の礼真琴さんは、落下直後とは思えないほど普段通りに演じ切ったと目撃者の多くが語っています。
ダンスも歌もいつものキレがあり、客席からは「ケガはなかったように見えた」「無事でよかった」と安堵の感想が多数。
ただし、医療的な診断や公式な発表は特に出ていないため、詳細は不明です。
観客のレポートに基づく範囲では「大事には至らなかった」と考えてよさそうです。
共演者たちの対応
この場面には極美慎さんや稀惺かずとさんも登場していました。
突然のアクシデントに対し、極美さんがとっさにアドリブで舞台をつなぎ、観客を落ち着かせる一幕もあったそうです。
舞台は生ものだからこそ、共演者の冷静な対応力が光った瞬間でもありました。
銀橋とオーケストラピットって?
今回の出来事を聞いて「銀橋って何?」「オケピって?」と思った方もいるでしょう。
- **銀橋(ぎんきょう)**とは、宝塚大劇場や東京宝塚劇場の舞台前面に弓状に張り出した幅約1メートル20センチの通路。観客との距離が近く、ソロやデュエットなど印象的な場面によく使われます。
- **オーケストラピット(オケピ)**は、その銀橋のすぐ下にある演奏スペース。舞台面より一段低い位置にあるため、落ちれば大きなケガにつながりかねない危険な場所です。
宝塚は生演奏が魅力の一つ。
オケピには常に楽団が入っているため、演者も演奏者もリスクを抱えながら舞台をつくっているのです。
なぜ落下が起きたのか
原因については公式の説明はありません。
観客のレポートによると、東京公演から演出が一部変わり、礼真琴さんが「下手花道から銀橋へダッシュする」場面が追加されていたそうです。
勢い余ってバランスを崩したのではないか、という推測もあります。
ただし、これはあくまで観劇者の見解であり、事実として断定はできません。
過去にもあった銀橋での事故
実は宝塚では、2025年5月の大劇場公演でも初舞台生が銀橋からオケピに落下したという出来事が観劇ブログに記録されています。
幸い大事には至らなかったようですが、舞台構造そのものが持つリスクを改めて考えさせられる出来事でした。
舞台の安全対策は常に議論されていますが、銀橋の存在は宝塚独自の演出美でもあるため、今後どのように安全性を高めていくのかが注目されます。
まとめ
今回の礼真琴さんの落下は、ファンにとっても劇団にとっても衝撃的な出来事でした。
しかし幸いにも再開後は普段通りのパフォーマンスを見せてくれ、観客は安心と感動を味わうことができました。
- 2025年7月9日 東京宝塚劇場 昼公演で発生
- 銀橋からオケピへ落下 → 約30〜40分中断
- 礼真琴さん本人のアナウンスで再開
- 仕切り直し後も普段通りの演技を披露
- 公式な怪我の発表はなく、観客の目には無事に見えた
舞台は常に予期せぬハプニングと隣り合わせですが、それを乗り越えてさらに強さを見せてくれるのもまた宝塚の魅力です。
礼真琴さんのプロ意識と星組メンバーの対応力に、多くの人が胸を打たれた出来事だったのではないでしょうか。
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