早霧せいなのファンクラブ解散理由は?ファンが感じた予兆は本当だった!?

宝塚OG

2023年6月1日、元宝塚雪組トップスター早霧せいなさんが突然の活動終了を発表し、ファンに大きな衝撃を与えました。

インスタグラムに投稿された飛行機雲の写真と共に綴られた「本日をもって”早霧せいな”としての活動にピリオドを打つ」という言葉は、多くの人の心に深く刻まれたことでしょう。

しかし振り返ってみると、その8ヶ月前の2022年9月30日にファンクラブ「TEAM SS」が解散されており、実は多くのファンがこの時点で何かを予感していたことが明らかになっています。

「そう遠くないうちに表舞台からいなくなってしまうのかもしれない」—そんな不安が現実のものとなったのです。

なぜファンクラブは解散されたのか、そしてそれが活動終了とどのような関係があったのか。

早霧せいなさんらしい計画的で責任感ある決断の軌跡を辿ってみましょう。

ファンクラブ解散の経緯と公式発表

2022年9月のYouTube生配信での突然の発表

事の始まりは、2022年9月のファンクラブ限定YouTube生配信でした。

いつものように楽しい時間を過ごしていたファンにとって、早霧さんの口から飛び出した「今期限り(9月末)でファンクラブを終了する」という言葉は、まさに青天の霹靂だったことでしょう。

ファンの一人がnoteに綴った当時の心境には「(笑)なぜかというと、昨日、推し(あえて使うこの言葉)のファンクラブ限定YouTube生配信があり…推し本人から発表があったから」と記されており、生配信を見ていたファンの驚きが手に取るように伝わってきます。

まだまだ舞台やテレビで活躍中だった早霧さんからの突然の発表に、多くのファンが困惑したのも無理はありません。

しかし、この時すでに彼女の中では大きな決断が固まりつつあったのかもしれません。

公式Twitter(X)での正式な解散通知

そして2022年9月30日、公式スタッフアカウント@SeinaSagiriから正式な発表が行われました。

「TEAM SS早霧せいなファンクラブの運営が本日で終了します。会員の皆様には、これまでファンクラブを通し早霧せいなを応援していただきましたこと、心より感謝申し上げます」

興味深いのは、この発表の中で「ファンクラブ運営は終了しましたが、早霧せいなの俳優活動は変わりなく継続しますので、今後共、宜しくお願い申し上げます」と明記されていたことです。

この時点では、まだ活動継続を表明していたのです。

ファンクラブ解散時の状況と背景

ファンクラブ「TEAM SS」は入会金や年会費が発生するシステムでした。

早霧さんの律儀で責任感の強い性格を考えると、ファンの皆さんに経済的な負担をかけ続けることへの配慮があったのではないでしょうか。

後に活動終了を報じた記事の中で「入会金や年会費も発生するだけに、余裕をもって畳まれたんですね」と評されているように、将来的な計画を見据えて早めに区切りをつけるという、彼女らしい判断だったと思われます。

また、ファンクラブ運営には相当な労力も必要です。

舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」での長期出演を控えていた時期でもあり、すべてに全力で取り組みたい早霧さんにとって、選択と集中が必要だったのかもしれません。

解散から活動終了までの8ヶ月間の動き

2022年6月から始まった魔法界での日々

ファンクラブ解散と並行して、早霧さんは舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」でハーマイオニー役を演じ続けていました。

2022年6月から2023年5月31日まで、実に約1年間という長期にわたる出演でした。

早霧さん自身がインスタグラムに投稿した言葉によると「昨年6月から魔法界の住人となり、稽古期間も入れると一年以上いろんな出来事や感情を味わいながら過ごしてきました」とあり、この作品への深い思い入れが感じられます。

2023年5月31日の千秋楽。

その日の早霧さんのカテコでのお姿を見たファンは「とても清々しい、晴れ晴れとした笑顔」だったと振り返っています。

1年間の大役を務め上げたという達成感と、そして何より「”早霧せいな”としてやり切った」という思いがあったのではないでしょうか。

BS朝日「そこに山があるから」からの卒業

同時期に、早霧さんはBS朝日の登山番組「そこに山があるから」にもレギュラー出演していました。

2022年4月から約1年間で19座もの山を登り、番組を盛り上げてきました。

そして活動終了発表の直前、この番組からも卒業することが発表されています。

ハリーポッターの千秋楽といい、番組卒業といい、すべてのタイミングが絶妙に調整されていることに気づきます。

偶然にしては出来すぎているこの流れを見ると、早霧さんが相当前から計画を立てて、一つ一つの仕事にきちんと区切りをつけていったことがよくわかります。

関係者の方々への配慮も含めて、本当に責任感の強い方だったのだなと改めて感じます。

雪組プレ100周年コンサートへの不参加が示していたもの

2023年に発表された雪組プレ100周年記念コンサート『Greatest Dream』。

そうそうたる雪組トップスターが名を連ねる中、早霧せいなさんの名前がありませんでした。

そして興味深いことに、相手役だった咲妃みゆさんの名前もなかったのです。

絶大な人気を誇った「ちぎみゆ」コンビが揃って不参加ということに、当時多くのファンが寂しさを感じていました。

しかし今となっては、既に活動終了の日程が決まっていたために出演を辞退し、みゆさんも早霧さんが出演されないのであればということで、お二人で歩調を合わせられたのではないかと推察されます。

最後まで相手役への気遣いを忘れない、そんな早霧さんらしいエピソードのような気がしてなりません。

ファンクラブ解散が示していた真の理由

計画的な活動終了への準備段階だった

すべての経緯を振り返ってみると、ファンクラブ解散は決して突発的な判断ではなく、活動終了に向けた計画的な準備の第一歩だったことが明確になります。

オリコンの報道によると、関係者は「本人の意向で所属事務所との契約を5月までで終了し、引退することになった」と明かしています。

つまり、遅くとも2022年の段階で、2023年5月末での契約終了が決まっていたと考えられます。

そう考えると、ファンクラブ解散のタイミングは非常に理に適っています。

活動終了の8ヶ月前にファンクラブを畳むことで、会員の方々に無駄な費用負担をかけることを避けたのです。

この判断には、早霧さんのファンに対する深い愛情と責任感が表れているのではないでしょうか。

ファンが感じていた予兆と複雑な心境

実際に、ファンクラブ解散の時点で多くのファンが何かを察していました。

あるファンの方は「昨年FCを解散された時、『そう遠くないうちに表舞台からいなくなってしまうのかもしれない』。そう、うっすら感じました」と綴っています。

そして活動終了発表を受けて「かっこいい言い方をすれば、ようやく答え合わせができたな。という感じです」と表現されているのが印象的です。

薄々感じていた不安が現実になった複雑な心境が、この言葉からよく伝わってきます。

「正直、『いついなくなっちゃうか、もう心配しなくて済む』という安堵もちょっとある…」という率直な気持ちも含めて、ファンの皆さんがいかに早霧さんのことを大切に思い、心配していたかがよくわかります。

2023年5月末という完璧なタイミング

そして2023年5月31日、ハリーポッターの千秋楽を最後に所属事務所との契約が終了。

翌日6月1日に活動終了の発表という、これ以上ないほど美しいタイミングでした。

「この活動は山あり谷ありマラソンのような愛おしい道のりでした。皆さまの声援は給水所のお水そのものであり、私を潤して下さいました。清々しい気持ちでゴールテープを切ることができたのは、関わって下さった全ての皆さまのおかげです」

インスタグラムに投稿されたこの言葉からは、すべてを計算し尽くした上で、最高の形で「ゴールテープを切る」ことができた満足感が伝わってきます。

まとめ

早霧せいなさんのファンクラブ解散は、単なる運営上の都合や一時的な判断ではありませんでした。

8ヶ月後の活動終了に向けた、計画的で思慮深い準備の第一歩だったのです。

ファンの皆さんに無駄な経済的負担をかけたくないという配慮、すべての仕事に責任を持って取り組みたいという姿勢、そして自分なりの美学を最後まで貫き通したいという意志。

これらすべてが、ファンクラブ解散という形で表れていました。

「マラソンのような愛おしい道のり」を完走するために、最後の最後まで関係者とファンのことを考え抜いた早霧せいなさん。

宝塚時代から変わらない、その真摯で責任感あふれる人柄が、この一連の流れからも十分に感じ取れます。

寂しさは残りますが、これほど美しく潔い幕引きができる人も珍しいのではないでしょうか。

早霧せいなさんらしい、本当に素敵な完走だったと思います。

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