宝塚歌劇団の元月組トップスターとして華々しいキャリアを築いた紫吹淳さん。
退団後はバラエティ番組での「浮世離れした発言」で注目を集め、今や”ひな壇ジェンヌ”として親しまれています。
「掃除機を使ったことがない」「料理ができない」「年収1億円の男性と結婚したい」など、数々の衝撃発言は果たして本当なのでしょうか。
それとも番組を盛り上げるためのキャラクター作りなのでしょうか。
今回は、紫吹淳さんの「お嬢様キャラ」「性格」「何もできない発言」について、様々な証言や番組での様子を詳しく検証し、その真実に迫ります。
お嬢様と言われる背景
バラエティ番組での衝撃発言
紫吹淳さんが”お嬢様”と呼ばれるようになったきっかけは、数々のバラエティ番組での発言でした。
特に『しくじり先生』(テレビ朝日系)や『アウト×デラックス』(フジテレビ系)での発言は大きな話題となりました。
代表的な発言として、「46年間掃除機の使用なし」「31年間ひとりで外食なし」「26年間料理経験なし」「カップラーメンを食べたことがない」「コンビニに行ったことがない」などがあります。
さらに「先日、初めて居酒屋に行った」という発言も、46歳(当時)の女性としては驚愕の内容でした。
結婚相手への高い理想
紫吹淳さんのお嬢様ぶりを象徴するのが、結婚相手に求める条件の高さです。
明石家さんまさんが司会を務める『踊る!さんま御殿』(日本テレビ系)では、「3高(高学歴・高身長・高収入)」を条件として挙げ、当初は「年収1億円以上」を求めていたと告白しました。
番組では「お金持ちといったら、(年収)1億円かな」「年収1億円の人はざらにいる」と発言し、スタジオを驚愛させました。
その後、「年収1億円の人はざらにいる」というのは勘違いだったと気づき、現在は「年収5000万円から8000万円」に”値下げ”したそうです。
また、外見的な条件として「ジョージ・クルーニー似」という理想も語っていました。
実家の経済状況と生い立ち
紫吹淳さんの”お嬢様”説を裏付けるのが、その生い立ちです。
群馬県出身で、実家は「ある程度お金に困らない、余裕のある家庭」と言われています。
幼少期から3歳でクラシックバレエを習い始め、15歳で宝塚音楽学校に入学するという経歴も、経済的余裕がある家庭でなければ難しいものです。
宝塚音楽学校への入学についても興味深いエピソードがあります。
紫吹淳さんは「バレリーナになりたかった」という夢を持っていましたが、身長が高かったために宝塚を勧められたそうです。
驚くべきことに、一度も宝塚の舞台を観ることなく受験し、合格してしまったのです。
性格に関する評価
占い師による詳細な性格分析
紫吹淳さんの本当の性格について、ゲッターズ飯田さんが詳細な分析を行っています。
ラジオ番組『SHIBAURA MUSIC CAFE』での手相鑑定では、興味深い性格の特徴が明らかになりました。
基本的な性格として「直感と勘が長けて、頭の回転が非常に速い」「物事をじっくり考えるタイプ」という優秀な面がある一方で、「めちゃくちゃ頑固者」「物事を考え過ぎる」という癖もあることが判明しました。
また、探求心が非常に強く、「何でこうなのか」と常に疑問を持つタイプだそうです。
しかし、コミュニケーション面では独特の特徴があります。
「人の話、ほぼ聞いていない」「尊敬していない人の話は全然聞かない」という傾向があり、紫吹淳さん自身も「聞かないです。覚えてもいないです」と笑って認めていました。
宝塚時代の体験談から見る真の性格
紫吹淳さんの性格を理解する上で重要なのが、宝塚時代のエピソードです。
2016年の『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)で明かされた話によると、宝塚への憧れがなかった紫吹淳さんは、周囲との温度差を感じていました。
役が付くと他の生徒からやっかみを受け、衣装が破れるなどの嫌がらせを受けることもあったそうです。
しかし、紫吹淳さんの対応は独特でした。
直接やり返すのではなく、「舞台上で上級生より足を高く上げたり」「2回転回るところを3回転回ったり」という方法で反発したのです。
結果的に「余計に怒られた」そうですが、この話からは紫吹淳さんの負けず嫌いで芯の強い性格がうかがえます。
団体行動が苦手な芸術家気質
ゲッターズ飯田さんの分析では、紫吹淳さんは「そもそも団体行動が得意ではない」という特徴があります。
この指摘に対して紫吹淳さんは「そう!宝塚、大変でした」「よく20年もいたなと思います」と反応し、自分でも認識していることがわかりました。
また、「馬鹿が大嫌い」で、知的好奇心のない人や何かを探求していない人を軽視する傾向があるそうです。
これは芸術家や職人に多い特徴で、紫吹淳さんの「探求する力はものすごく強い」という長所の裏返しでもあります。
恋愛面での複雑な性格
恋愛においても、紫吹淳さんは複雑な性格を持っています。
「あまのじゃく」で「急にひねくれる」傾向があり、うれしいことがあっても素直に喜びを表現できず、逆のことを言ってしまうそうです。
この性格のため、理想とするタイプの男性からはモテず、逆に「ちょっとドM」「気の弱い子」からモテる傾向があると分析されています。
紫吹淳さん自身も「そうかもしれない」と認めており、「イライラするやつからモテます」という指摘には苦笑いを浮かべていました。
「何もできない」発言の真意と演出
「ばあや」の存在が生み出した現実
紫吹淳さんの「何もできない」発言が事実だということを裏付けるのが、マネージャー兼社長を務める菅由美子さん(通称:ばあや)の存在です。
菅由美子さんはもともと紫吹淳さんのファンで、宝塚の「会」(ファンクラブ)システムで身の回りの世話を担当するようになりました。
宝塚では、タカラジェンヌ一人ひとりにファンクラブがあり、会員がボランティアで本人の世話をする風習があります。
菅由美子さんは「舞台が1番であってほしいから」という思いで献身的にサポートしていました。通常は宝塚卒業後にこの関係は終わるのですが、紫吹淳さんの場合は「卒業しても変わらないスタンス」で継続されました。
具体的にできないことの詳細
紫吹淳さんが実際にできないこととして挙げられているのは、家事関連では「掃除機を使ったことがない(生まれてこのかた)」「料理ができない(26年間未経験)」「掃除全般」などです。
さらに驚くべきは社会生活に関する部分で、「公共料金の支払い」「ATMの操作」「銀行振込」「Suicaのチャージ」「電車の切符の買い方」など、現代社会で生活する上で基本的なことができないとされています。
これらの作業はすべて菅由美子さんが代行しており、料理、掃除、洗濯などの家事全般から、公共料金の支払い、買い物の代行、スケジュール管理まで、文字通り「生活のすべて」をサポートしています。
コロナ禍で見せた変化の兆し
しかし、2020年の新型コロナウイルス感染拡大による自粛期間中、紫吹淳さんに変化が見られました。ばあやに頼らず1人で料理に挑戦したのです。
紫吹淳さんは「何もできない自分がいる…やばい…って思った」と振り返っています。
それでも宝塚で学んだ「キッチンをきれいに片づけるまでやらない気が済まない」という精神で料理を完成させました。
この体験を機に、少しずつ家事への関心を示すようになったそうです。
キャラクター作りか真実か
では、紫吹淳さんの「何もできない」発言は番組を盛り上げるための演出なのでしょうか。
様々な証言を総合すると、これは演出ではなく事実であると考えられます。
まず、宝塚という特殊な環境が大きく関係しています。
15歳から20年間という人格形成期の大部分を宝塚で過ごし、その間は寮生活や「会」のサポートで身の回りのことを自分でする必要がありませんでした。
さらに退団後も同じ環境が継続されたため、一般的な生活スキルを身につける機会がなかったのです。
また、紫吹淳さん自身の性格も影響しています。
芸術家気質で探求心が強い反面、日常的なことへの関心が薄く、「好きなことを究めたいだけで、それ以外のこと、ほぼ興味ない」という傾向があります。
バラエティ番組での発言についても、当初は宝塚関係者やファンからの批判もありましたが、紫吹淳さんは「包み隠さず明かしていく」スタンスを貫いています。
これは単なるキャラクター作りではなく、自分の実態を正直に語っているからこそ可能なことでしょう。
まとめ
紫吹淳さんの「お嬢様キャラ」「独特な性格」「何もできない」発言について検証した結果、これらは演出やキャラクター作りではなく、ほぼ事実であることがわかりました。
宝塚という特殊な世界で20年間過ごし、その後も「ばあや」のサポートを受け続けているという環境が、現代では珍しい「浮世離れした生活」を生み出しています。
また、芸術家気質で探求心が強い一方で日常生活への関心が薄いという性格も、この状況に拍車をかけています。
しかし重要なのは、紫吹淳さんがこうした自分の実態を隠すことなく、むしろユーモアを交えて語っていることです。
宝塚での華々しいキャリアと日常生活でのギャップ、そして何より本人の人柄の良さが多くの人に愛される理由なのかもしれません。
2020年のコロナ禍では料理に挑戦するなど、少しずつ変化も見せている紫吹淳さん。
今後も女優として、そして愛されるキャラクターとして活躍を続けていくことでしょう。
彼女の正直で飾らない姿勢は、現代社会において貴重な存在と言えるのかもしれません。
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