宝塚歌劇団で「天性の愛されキャラ」と呼ばれる極美慎さん。
その魅力の一つは、組を超えて多くのジェンヌから愛される豊かな人間関係にあります。
先輩への憧れ、同期との絆、後輩への優しさ—極美慎さんを中心とした「仲良し」エピソードを通じて、宝塚の温かい人間関係と彼女の人柄の魅力に迫ります。
先輩との仲良しエピソード
1-1. 愛月ひかるさんとの師弟愛
極美慎さんと愛月ひかるさんの関係は、まさに理想的な先輩後輩関係の象徴です。
そのきっかけは、イベントでのトークによれば、極美さんが研1の時に出演した宙組公演『白夜の誓い』でした。
お稽古場で愛月さんを見てから憧れるようになり、ずっと見つめていたという極美さん。
当初は話しかける勇気がなかったものの、公演後から徐々に交流を深めていったとされています。
特に印象深いのは、極美さんがイベント談として語った『TOP HAT』を何度も観劇し、その演技力に深く感動したエピソードです。
『不滅の棘』を観劇した時は、イベントで「圧倒された」と語ったとのことでした。
実際の交流では、イベントで紹介されたところによると、愛月さんからメイクを教わり、極美さんが星組生に「これ愛月さんに教えてもらったの」と自慢していたという微笑ましいエピソードも。
『眩耀の谷』新人公演では愛月さんの役「管武将軍」を演じることになり、イベントで「芝居の余白をつくった方が良い」という示唆を受け、新境地を開くことができたと語られています。
1-2. 礼真琴さんからの愛情深い指導
トップスター礼真琴さんと極美慎さんの関係は、厳しさと愛情が入り混じった特別なものでした。
礼さんは極美さんにしばしば「熱くなれ!」とアドバイスしていたそうですが、これは極美さんの持つポテンシャルを信じてこその言葉でしょう。
一方で、極美さんのキラキラスマイルには礼さんも「まあいっか」となってしまうとイベントで語られました。
極美さんが礼さんの弟に似ているということで親近感を覚え、身内感覚で接していたという温かいエピソードもあります。
そして何より感動的だったのが、礼真琴さんの退団時のエールです。
「星男を忘れるくらい、立派な花男になって」という言葉は報道でも取り上げられ、極美さんへの深い愛情と期待が込められていました。
サヨナラショーでは、複数の観劇レポによれば、極美さんが礼さんの始まりの歌「Ray」を歌い、多くのファンの涙を誘ったとされています。
1-3. 瀬央ゆりあさんとの楽しい交流
瀬央ゆりあさんとの関係では、Dream Timeでのゲスト出演が印象的です。
極美さんと天飛華音さんがMCを務める中、和やかなトークが展開されました。
瀬央さんは星組の中でも特に愛されキャラとして知られていますが、極美さんとも自然体で接している様子が伺え、星組の風通しの良い雰囲気を表しています。
同期・同年代との仲良し関係
2-1. 天飛華音さんとのコンビ愛
極美慎さんと天飛華音さんのコンビは、まさに「微笑ましい」という言葉がぴったりです。
お互いを「天然」と思い合っているということが判明した時は、多くのファンが「可愛すぎる」と反応しました。
二人がMCを務めるDream Timeでは、番組内でのコンビ的な掛け合いが話題となり、特に礼真琴さんがゲスト出演した回では、憧れの先輩を前に二人ともデレデレになってしまう様子が「まるで部活動で尊敬する先輩と後輩のノリ」と評され、その可愛らしさが話題になりました。
星組の礼真琴体制で共に下級生として育った二人は、同じ小羽根を背負う関係としても注目され、お互いを支え合いながら成長してきた絆の深さを感じさせます。
2-2. 暁千星さんとの信頼関係
暁千星さんとの関係も、極美さんの人間関係の中で重要な位置を占めています。
二人は互いに相手を「天然」だと思っているという共通点があり、星組での共演を重ねる中で自然な信頼関係を築いてきました。
この二人のコンビはSNSでもツーショット等が話題となることがあり、ファンからも「気になるコンビ」として愛され続けています。
星組の次世代を担う二人として、お互いを意識し合いながらも良い関係性を保っている様子が伺えます。
2-3. 100期生同期との温かい交流
2014年入団の100期生として、極美さんは多くの同期と深い絆を築いています。
特に印象的だったのは、二條華さん、希沙薫さんとの3人で開催されたトークスペシャルです。
宝塚ホテルで行われたこのイベントでは、SNS投稿によると同期から「邪空の鬘が似合っている」と言われるエピソードなども紹介されました。
そして花組の聖乃あすかさんとの同期関係も特別です。
極美さんの花組組替えが発表された後も、同期の聖乃さんと再共演への期待が語られることがあり、11年ぶりの同期共演への喜びが伝わってきます。
素の魅力が光るプライベート
3-1. 料理を通じた心温まる交流
極美さんの人間性が最も現れるのは、プライベートでの優しさかもしれません。
女性誌LEEのインタビューで語られたところによると、同期や下級生が遊びに来る時は、「パパッとできる鍋を作ることが多い」とのこと。
料理は得意ではないと謙遜しながらも、人をもてなしたいという気持ちが伝わってきます。
特に印象的なのは、同インタビューで紹介された昨年のクリスマスにスペアリブとハッシュドビーフを作ったエピソードです。
とても忙しい時期だったにも関わらず、「意地でもクリスマスを楽しみたかった」という極美さんらしい可愛い理由で、手の込んだ料理に挑戦したのです。
この料理を通じた交流からは、極美さんの「人を大切にしたい」という気持ちと、どんなに忙しくても大切な人との時間を作ろうとする温かい人柄が伝わってきます。
3-2. 感情豊かで素直な性格
「極美さんって感情がすべて表情にあらわれて本当に可愛い」と評される通り、極美さんの魅力の一つは素直さにあります。
LEEインタビューでご本人が語られたように、自分の中で腑に落ちない部分があると上手く演じることができないという正直さや、悩んでいる時と腑に落ちた時の違いがすぐに分かってしまうという透明感のある性格が、多くの人に愛される理由でしょう。
失敗を恐れない大胆な一面も持ち合わせており、「失敗してなんぼ、この失敗が明日の私を作るんだ!」という前向きな考え方からは、極美さんの芯の強さも感じられます。
3-3. 小桜ほのかさんとのプライベート交流
小桜ほのかさんとの関係も、極美さんの人間関係の温かさを物語っています。
極美さんが小桜さんを「のんちゃん」の愛称で親しく呼び、番組でも共演するなど、プライベートでも自然体で人と接する極美さんの魅力を表しています。
こうした組を超えた交流からも、極美さんが持つ人を惹きつける力と、相手を大切にする気持ちが伝わってきます。
まとめ
極美慎さんの「仲良し」関係は、宝塚歌劇団の美しい人間関係を象徴しています。
先輩への敬愛、同期との絆、そして温かい人柄—これらすべてが組み合わさって、多くの人に愛される魅力を作り出しています。
花組への組替えを経ても、この素晴らしい人間関係は彼女の大きな財産として輝き続けることでしょう。
コメント