宝塚歌劇団宙組の元トップスター・芹香斗亜さんをご存じでしょうか。
愛称は「キキちゃん」。2025年4月に退団されるまで、多くのファンに愛され続けたタカラジェンヌです。
しかし、その名前を検索すると「評判」「人気ない」「2番手 何年」「いつからトップ?」といったキーワードが並ぶのも事実。
「なぜあんなに長い間2番手だったの?」「本当に人気なかったの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、芹香斗亜さんの評判・実力・人気をめぐる疑問を一つひとつ丁寧に整理しながら、
2番手期間がいつから始まりどれほど続いたのか、そしてトップ期間はどのくらいだったのかまで、徹底的に解説します。
芹香斗亜のプロフィールと経歴
まず、芹香斗亜さんの基本プロフィールから押さえておきましょう。
- 本名: 山沖彩也花(やまおきさやか)
- 生年月日: 1990年1月20日
- 出身: 兵庫県神戸市
- 身長: 173cm
- 血液型: B型
- 愛称: キキ(元星組トップスターの安蘭けいさんが命名)
- 父: 元プロ野球選手・山沖之彦
- 母: 元タカラジェンヌ・白川亜樹
2007年に93期生として宝塚歌劇団に入団。
入団時の成績は28番でした。最初の配属は星組で、その後2012年に花組、2017年に宙組へと2度の組替えを経験しています。
3つの組を渡り歩いたタカラジェンヌは決して多くはなく、それだけでもキャリアの豊かさが伝わります。
下級生時代から劇団の期待を一身に受けていたことは、その実績からも明らかです。
新人公演の主演を4回、バウホール公演の主演を1回、東上公演の主演を2回務めており、
これだけの経歴を積んだスターは、劇団が早い段階からトップ候補として育てていたと見ることができます。
芹香斗亜の実力はどれほど?
「評判はどうなの?」と聞かれたとき、芹香斗亜さんを知る多くのファンが口をそろえるのが、歌・ダンス・芝居の三拍子が揃った実力者という評価です。
舞台ではとりわけアドリブが得意で、コメディセンスへの定評が際立ちます。
大劇場公演100公演近くが続く中で、関西と東京でそれぞれ異なる客席の温度感を感じ取りながら、
毎公演異なるアドリブを考え続けていたというエピソードは、舞台人としての卓越した感性を物語っています。
朝日新聞デジタルでは「2回の組替えを経ながら成長を積み重ね、ハードな悪役も個性派のコメディーもこなす実力派に。
その陰には、ずばぬけたストイックさがある」と評されました。
本人もインタビューで「怖いくらい練習が好き」と語っており、その言葉はけっして誇張ではないと多くのファンが証言しています。
また、星組・花組・宙組という3つの組を経験したことで、星組の情熱的なパッション、花組の正統派な男役像、
宙組の現代的なスタイリッシュさという三者三様の個性を身体に染み込ませていきました。
どの娘役さんと組んでも素敵に見せられる「相手役を選ばない稀有な男役」という声も多く、その懐の深さと実力の高さは共演者からも評価されていました。
「人気ない」と言われた理由と、その真相
「芹香斗亜 人気ない」という検索キーワードが存在する背景には、いくつかの理由があります。
花組時代は「平均的」と評されていた
芹香斗亜さんの花組時代を振り返る声の中には、「個性の見えない平均的な印象が勝っていて、人気が出にくかった」という分析があります。
明日海りおさんというカリスマ性の高いトップスターの下では、2番手といえども輝きを放つことが難しかった面があったのかもしれません。
転機となったのは、2017年の宙組への組替えです。真風涼帆さんという王道の男役との組み合わせが、
オールドファンを引き付ける安心感とバランスを生み出し、宙組2番手としての人気が着実に高まっていきました。
「2番手が長い=人気がないから?」という誤解
「人気ない」という印象が広がったもう一つの大きな要因は、2番手期間の長さです。
通常、2番手スターは2〜4年ほどでトップスターに就任するのが一般的とされています。ところが芹香斗亜さんは、2番手のままでいる期間が異例なほど長く続いた。
「なぜいつまでもトップになれないのか」という疑問が、いつしか「人気がないからではないか」という誤った解釈につながってしまった部分が大きいといえます。
しかし実態は違いました。ファンクラブの入出待ちの様子を見ても、ファンの数が極端に少なかったわけではなく、
むしろ学年から考えると多いか平均的かというくらいの支持があったと伝わっています。
パワハラ疑惑は調査で否定された
2023年に宙組で起きた生徒の急死をめぐる問題の中で、芹香斗亜さんと組長・松風輝口さんによる下級生への叱責が報道されました。
しかし宝塚歌劇団が外部調査チームによる聞き取り調査を行った結果、「いじめやパワハラは確認できなかった」との結論が出され、
劇団は「宙組に問題があったとは考えていない」と公式に表明しています。
トップとしての体制にも変更はなく、芹香斗亜さんはそのまま舞台に立ち続けました。
2番手はいつから?何年続いた?
ここからは、最も多くの方が気になっているであろう「2番手 いつから」「二番手 いつから」「2番手 何年」という疑問に正面から答えます。
花組2番手への昇格(2015年)
芹香斗亜さんが初めて2番手羽根を背負ったのは、2015年の花組公演『カリスタの海に抱かれて』からです。
研8の終わりに3番手を経験せずして2番手に昇格するという、異例のスピード昇格でした。このときから「二番手 いつから」の歴史が始まります。
生2番手のまま宙組へ組替え(2017年)
花組で2番手を務めていた芹香斗亜さんは、2017年10月30日付で宙組へと組替えとなります。
2番手のポジションをそのままに別の組へ移る「生2番手の組替え」は、当時の宝塚ファンの間で大きな話題を呼びました。
この背景には、花組に在籍していた下級生・柚香光さんを早期に2番手に昇格させたいという劇団の意向があったとされています。
芹香斗亜さんを宙組に移すことで、花組では柚香光さんが2番手へ、宙組では芹香斗亜さんが真風涼帆さんの下で正2番手としてゼロからスタートする、という構図が生まれました。
2番手が長引いた構造的な理由
なぜここまで2番手期間が長くなったのか。理由は主に2つあります。
1つ目は、花組で明日海りおさんが非常に長期にわたってトップスターを務めたこと。
100周年という記念すべき年にトップに就任し、5年もの間劇団の顔として活躍した明日海さんの在任期間は、下の世代のスターたちのキャリアを自然と後ろ倒しにしました。
2つ目は、宙組に移ってからも真風涼帆さんのトップ期間が長く続いたこと。
花組から宙組へ移った時点で、真風さんはちょうどトップに就任したばかり。
ここから数年は真風さんがトップを務めることが明らかであり、2番手が長くなることはこの時点で構造的に決まっていたといえます。
2番手期間まとめ
| 期間 | 組 | 上にいたトップスター |
|---|---|---|
| 2015年〜2017年 | 花組2番手 | 明日海りおさん |
| 2017年〜2023年 | 宙組2番手 | 真風涼帆さん |
| 合計 約8年 |
この約8年という2番手期間は、宝塚の歴史の中でも異例の長さです。
「早くトップになってほしい」と多くのファンに思ってもらえるスターになったこと自体は、芹香斗亜さん自身の努力と実力の証明でもありました。
トップ期間はどれくらい?就任から退団まで
入団17年目での悲願のトップ就任
長い長い2番手期間を経て、2023年6月12日付で芹香斗亜さんは宙組9代目トップスターに就任しました。
入団17年目でのトップ就任は、大空祐飛さん・北翔海莉さんの18年目に次ぎ、壮一帆さんの17年目と並ぶ「遅咲き」のトップ誕生となりました。
また、宝塚OGの娘がトップスターに就任するのは過去50年で初めてのことでもありました。
トップお披露目のアナウンス「宙組の芹香斗亜です」に対して客席から上がった大きく温かな拍手は、長年待ち続けたファンたちの喜びを象徴する場面として、多くの記録に残っています。
就任直後に直面した未曽有の事態
しかし就任からほどなく、宙組は宝塚110年の歴史で前例のない出来事に直面します。
2023年9月の大劇場お披露目公演「PAGAD/Sky Fantasy!」が開幕からわずか2日で休止となったのです。
宙組生徒の急死という痛ましい出来事が原因でした。110年の宝塚の歴史の中で、同じ経験をしたトップスターは他にいません。
どれだけの批判を浴びるかを覚悟のうえで舞台に立ち続けることを選んだ芹香斗亜さんの姿は、トップスターとしての責任と誠実さを示すものとして、ファンに深く刻まれています。
トップとして大劇場3作を完走
その後も芹香斗亜さんは宙組を牽引し続け、以下の大劇場3作品を上演しました。
- 2023年9月: 「PAGAD/Sky Fantasy!」(大劇場お披露目・宝塚大劇場のみ)
- 2024年6〜8月: 「Le Grand Escalier-ル・グラン・エスカリエ-」
- 2025年1〜4月: 「宝塚110年の恋のうた/Razzle Dazzle」(退団公演)
そして2025年4月27日、東京宝塚劇場での千秋楽をもって18年間の宝塚生活に幕を下ろしました。
トップ期間は約1年10ヶ月(大劇場3作)。
長い2番手時代の年月と比べると短く感じられる数字かもしれませんが、だからこそその一作一作に込められた重みは、他のどのトップスターにも負けないものだったと言えるでしょう。
まとめ
芹香斗亜さんにまつわる主な疑問を整理すると、次のようになります。
評判について: 歌・ダンス・芝居三拍子揃った実力者として広く認められており、アドリブやコメディセンスにも定評があります。
パワハラ疑惑は外部調査により否定されています。
「人気ない」説について:
花組時代に印象が薄いと評された時期や、長い2番手期間が「なぜトップになれないのか=人気がないから?」という誤解を生んだ面があります。宙組移籍後は人気が開花し、ファンから熱く支持される存在となりました。
実力について:
3組を渡り歩いたことで身につけた表現の幅広さと、ストイックな練習への姿勢は、メディアやファンから高く評価されています。
2番手はいつから・何年:
2015年の花組公演『カリスタの海に抱かれて』から2番手に昇格し、2017年の宙組組替えを経て、2023年のトップ就任まで合計約8年間。これは宝塚史上でも異例の長さです。
トップ期間:
2023年6月〜2025年4月の約1年10ヶ月。大劇場3作を務め、2025年4月27日に退団。
長い長い二番手期間を静かに耐え、ようやく掴んだトップの座で、宙組が経験したことのない困難に真正面から向き合い続けた芹香斗亜さん。
退団の際に組長・松風輝口さんが贈った「あんなにも華奢な体とは思えない、大きな大きな立派な背中でした」という言葉が、その18年間を何より雄弁に物語っています。


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