2025年4月28日、宝塚歌劇団宙組に歴史的な瞬間が訪れました。
桜木みなとさんが宙組10代目トップスターに就任し、1998年の宙組創設以来初となる「生え抜きトップスター」が誕生したのです。
芹香斗亜さんの後を継いだ桜木みなとさんですが、ファンの間では早くも「今後どうなるのか」という関心が高まっています。
トップスターの任期は?
次の後継者は誰?
宙組はどう変わる?
今回は、桜木みなとさんの現在地を整理しながら、今後の展望について詳しく分析してみました。
桜木みなとさんの現在地 – 歴史を刻むトップスターの船出
桜木みなとさんのトップスター就任は、単なる世代交代以上の意味を持っています。
宙組は1998年の創設以来、歴代トップスターは全て他組からの組替えによって誕生してきました。
初代・姿月あさとさんから9代目・芹香斗亜さんまで、全員が星組や雪組などからの組替えトップだったのです。
そんな中で桜木みなとさんは、2009年に95期生として宙組に配属されて以来、一度も組替えを経験することなく宙組一筋でトップの座まで駆け上がりました。
これは宙組にとって文字通り「初めて」の出来事であり、組の歴史に新たな1ページを刻む記念すべき就任となったのです。
現在、桜木みなとさんは春乃さくらさんとの新トップコンビで『PRINCE OF LEGEND』『BAYSIDE STAR』を上演中です。
9月13日に宝塚大劇場で開幕したこの公演は、桜木みなとさんにとって宝塚大劇場でのお披露目公演という重要な意味を持ちています。
『PRINCE OF LEGEND』は2022年の『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』に続くLDH JAPANとのコラボレーション作品として話題を集めており、桜木みなとさんの新たなトップスターとしての魅力を存分に発揮する舞台となっています。
取材では「トップとして、背筋が伸びる思い。一人じゃない」とコメントした桜木みなとさん。
95期生として同期の絆を大切にしながらも、宙組を背負う責任感をしっかりと受け止めている様子が伺えます。
春乃さくらさんとのコンビも前任から引き続いての相手役として、既に息の合った演技を見せており、ファンからは早くも高い評価を得ています。
気になる任期予想 – ファンと専門家が注目する「いつまで?」
宝塚ファンにとって、新トップスターの任期は常に関心の高いテーマです。
桜木みなとさんの場合、複数の専門家やファンブロガーが予想を発表しており、その多くが「4〜5作品」での退団を予想しています。
この予想の根拠となっているのが、まず桜木みなとさんの就任年齢です。
95期生として比較的高学年でのトップ就任となるため、通常の任期よりもやや短めになるのではないかという見方が一般的です。
また、2028年1月1日には宙組創設30周年という節目を迎えることから、この前後での退団が有力視されています。
宝塚歌劇団の近年の傾向を見ると、トップスターの任期は概ね4〜6作品程度が標準的です。
特に宙組は組の特性上、比較的短いサイクルでトップが交代する傾向があり、桜木みなとさんについても同様のパターンが予想されています。
ある宝塚専門ブロガーは「宙組30周年の年までだと思います。4作かなと思う」と分析し、別の専門家は「高卒入団で高学年就任なので通常任期より短いと思います。5作以上観たいけれど渋滞状況を鑑みて4作」と予想しています。
これらの予想を総合すると、2027年から2028年にかけての退団が最も可能性が高いと考えられます。
ただし、これらはあくまで予想であり、桜木みなとさん自身の希望や宙組の状況、宝塚歌劇団全体のスケジュールによって変動する可能性があります。
トップスターの任期は様々な要因が複雑に絡み合って決まるため、正式発表があるまでは推測の域を出ません。
確定している今後のスケジュールと展開予定
桜木みなとさんの今後の活動について、現在確定している情報を整理してみましょう。
まず、現在上演中の『PRINCE OF LEGEND』『BAYSIDE STAR』は2025年末まで宝塚大劇場で上演され、その後12月6日からは東京宝塚劇場での公演が予定されています。
この東京公演は桜木みなとさんにとって東京でのお披露目公演という意味もあり、首都圏のファンにとっては待ちに待った機会となるでしょう。
また、千秋楽公演のライブ中継も決定しており、全国のファンが桜木みなとさんの新トップスターとしての姿を観ることができるようになっています。
これは宝塚歌劇団が近年力を入れているメディア展開の一環で、より多くの人に宝塚の魅力を伝える取り組みでもあります。
メディア展開という点では、タカラヅカ・オン・デマンドでの特別企画も注目されています。
桜木みなとさん出演コンテンツを集めた見放題パックが期間限定で登場し、初配信となる『壮麗帝』(2020年宙組・ドラマシティ・千秋楽)もパックで先行配信される予定です。
これにより、桜木みなとさんのこれまでの軌跡を振り返りながら、新トップスターとしての魅力を再発見することができるでしょう。
LDHとのコラボレーション作品である『PRINCE OF LEGEND』も、宝塚歌劇団の新たな試みとして大きな注目を集めています。
現代的なエンターテインメントと宝塚の伝統が融合した作品は、既存のファンだけでなく、新たな観客層の開拓にもつながることが期待されています。
後継者候補と宙組の未来図
桜木みなとさんの後継者について考える上で重要なのが、宙組の人事における大きな変化です。
以前は次期トップ候補として注目されていた瑠風輝さんが星組に組替えとなったことで、宙組の後継者事情は大きく変化しました。
現在、最も有力な次期トップ候補として挙げられているのが水美舞斗さんです。
水美舞斗さんは他組からの組替えで宙組に加入しましたが、その実力と人気は既に多くのファンが認めるところです。
桜木みなとさんの新体制を盤石にするための組替えとも言われており、将来的には宙組11代目トップスターとしての期待が高まっています。
水美舞斗さんの加入により、宙組は新たな体制作りを進めています。
桜木みなとさんとしても、自分の任期中に後継者をしっかりと育て上げ、バトンを繋いでいく責任があります。
これは宝塚歌劇団の伝統であり、トップスターに課せられた重要な使命の一つでもあります。
宙組の今後の方向性について、桜木みなとさんは「個性きらめく組に」という目標を掲げています。
これまでの宙組が築いてきた伝統を大切にしながらも、新たな魅力を発信していく姿勢が感じられます。
生え抜きトップスターとして宙組の歴史と文化を深く理解している桜木みなとさんだからこそできる組作りに期待が集まっています。
また、若手スターたちの成長も注目ポイントです。
宙組には桜木みなとさんや水美舞斗さんに続く次世代のスターたちが控えており、彼らの成長が宙組の未来を左右することになるでしょう。
ファンとしては、これらの若手スターたちがどのように成長し、どのような役割を担っていくのかを見守っていくことが楽しみの一つとなります。
まとめ
桜木みなとさんの宙組トップスター就任は、宙組にとって歴史的な転換点となりました。
初の生え抜きトップスターとして、組の伝統を継承しながらも新たな魅力を発信していく重責を担っています。
現在予想されている4〜5作品の任期は決して長くありませんが、その分一つ一つの公演が貴重なものとなります。
2028年の宙組30周年という節目に向けて、桜木みなとさんがどのような組作りを行い、どのような作品を残していくのかが注目されます。
また、水美舞斗さんを中心とした次世代への継承も重要なポイントです。
宝塚歌劇団の未来を担う若手スターたちの成長を見守りながら、宙組がさらに魅力的な組へと発展していく過程を楽しむことができるでしょう。
ファンとしては、桜木みなとさんの貴重なトップスター時代を一公演でも多く観劇し、その成長と変化を見届けることが大切です。
宙組の新たな歴史が始まったこの瞬間を、しっかりと心に刻んでいきたいものです。
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